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[文書セキュリティ]•7 分で読める

PDFから個人情報を安全に消す方法 — 黒い四角は答えではない

1. 最もよくある間違い


契約書や身分証のコピーでマイナンバーや個人番号を隠すとき、多くの人はPDF編集ソフトで黒い四角を描いて覆います。この方法は安全ではありません。

PDFは画像ではなくオブジェクトの集合です。黒い四角はテキストの上に重ねられた別個の図形オブジェクトにすぎず、その下のテキストオブジェクトはファイル内にそのまま残ります。結果として:

  • その領域をドラッグしてコピーすると、元の文字がそのまま貼り付けられます。

  • テキスト抽出ツールを使えば隠したはずの内容が出てきます。

  • 四角のオブジェクトを削除すれば元の文字が再び見えます。


  • 政府機関や大手法律事務所がこの方法で文書を公開し、機密が露出した事例は繰り返し報告されています。

    2. 実際に有効な方法


  • 該当ページを画像化してから覆う。 テキストレイヤーが消えるため、下に残る原文がありません。検索性を失いファイルサイズは増えますが、確実です。

  • 正式な墨消し(Redaction)機能を使う。 この機能は覆うのではなく、対象オブジェクト自体を削除します。

  • 必要なページだけを抽出して送る。 そもそも機密ページを含めないのが最も単純で確実です。


  • 実務では3番目が最も実用的です。20ページの契約書のうち3ページだけ必要なら、残り17ページの墨消しという問題自体が消えます。

    3. 目に見えない情報


    本文以外にPDFが保持しうるもの:

  • メタデータ:作成者名、会社名、生成プログラム、作成・更新日時

  • 更新履歴:増分保存で編集されたファイルは以前のバージョンのデータを含むことがあります

  • 添付ファイルと注釈:画面に表示されなくてもファイル内に存在し得ます

  • トリミングされた領域:ページの切り取りが削除ではなく非表示にとどまる場合があります


  • 文書のプロパティでメタデータを確認し、機微であれば削除してください。

    4. アップロード型オンラインツールのリスク


    無料のPDFサービスの多くは、ファイルを自社サーバーへ送って処理します。利用前に確認すべき点:

  • ファイルがいつ削除されるか、保存期間が明示されているか

  • 結果URLが推測可能な形式でないか

  • プライバシーポリシーに第三者提供の条項がないか


  • 労働契約書、診断書、通帳のコピーのような機微な文書は、アップロード自体を避けるのが安全です。

    5. ローカル処理を自分で確認する方法


    「サーバーへ送信しない」という主張は検証できます。

  • ブラウザでF12(開発者ツール)を開き、Networkタブに移動します。

  • ファイルを選択して処理を実行します。

  • ファイルの中身を伴うアップロードリクエストがあるか確認します。


  • 真にローカル処理であれば、そのようなリクエストは現れません。EVEDAYS PDF Toolもこの方式で動作するため、直接確認いただけます。

    正確に言えば、ローカル処理が取り除くのは転送中の漏洩とサーバー保管のリスクであり、端末自体がすでにマルウェアに感染している状況までは防げません。

    6. 実務チェックリスト


  • 相手が本当に必要とするページだけを残す。

  • 残ったページに隠す項目があれば、画像化するか正式な墨消しを使う。

  • 成果物を開き直し、隠した領域をドラッグしてコピーしてみる。

  • 文書のプロパティで作成者・会社名のメタデータを確認して削除する。

  • ファイル名自体に氏名や番号が入っていないか確認する。


  • 4と5は見落とされることが意外に多い項目です。

    7. 出典


  • ISO 32000-1 — PDFファイル形式の標準

  • 個人情報保護委員会(韓国)
  • EVEDAYS Editorial Team